寧徳時代新能源科技 (CATL)のロビン・ゼンCEO Photo by Paul Zinken/picture alliance via Getty Images

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CNBC(米国)ほか

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Text by COURRiER Japon

EV向け車載電池で世界シェアトップを誇るCATLが香港証券取引所に上場した。調達した資金を投資に振り向け、一段と世界制覇への道を近づける。英紙に対し、「もう、ガソリンなんていらない」と豪語するCATLの現在地と今後の目論見とは。

シェア拡大する中国勢


中国・車載電池の寧徳時代新能源科技 (CATL)が2025年5月20日、香港証券取引所に上場した。すでに深圳証券取引所には上場していて、重複上場となる。

初値は公開価格を13%上回り、CATLは今回の上場で約7000億円を調達。2025年で世界最大のIPOとなる規模だ。調達した資金の9割はハンガリーでの新工場の建設のために振り向けると、米メディア「CNBC」は報じている。

今回の上場について英誌「エコノミスト」は、中国国内市場の支配にとどまらず、世界市場への本格的な進出を狙っているという意思表示だと報じた。香港上場はそれだけ明確なメッセージを世界に放ったという。

電気自動車(EV)向け車載電池市場では、CATLとBYDの中国勢が世界シェアの5割以上を占めている。CATLはトヨタ自動車やホンダなど日本の自動車メーカーにも車載電池を供給しているが、元をたどれば、TDKの電池子会社から独立して発足した会社だ。
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